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   深呼吸しましょう〜 風を感じて

zoom RSS ツインソウルの絆 #111

<<   作成日時 : 2012/05/24 20:41   >>

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      待ち伏せで始まる不思議な対話5


 ツインソウルの吸引力はすさまじい。どんな境遇もモノともしない。どんな逆境下でも離れている
ことは出来ない。強烈な吸引力はどんな理性をも打ち負かしてしまう。感情的、制度的、物理的に
障害があっても、その関係が途切れることはない。人間にはエゴがあるから、実際の会話ではギク
シャクしたり反発することがあっても、魂の部分では深い絆で繋がっている。関連書物にはこう書か
れている。そんなふうに強烈に惹き合う魂同士、ツインソウル、その不思議な対話の始まりだ。

低く抑えた声で T が静かに口を開いた。
「…もう、ほんとに、何も言えないですから…」
「…」
「…あなたが期待されるようなことは、何も言えないですから」
「(まるで別人みたいだ、別人のようで嫌だなあ。これでは、 T さんだと感じ取りにくいなあ…、ヘル
メットがイヤだなあ…)」
わたしは T が話すのを黙って聞いている間、彼のかぶっているヘルメットが邪魔でしようがなかっ
た。仕事を終えた従業員たちが続々と駐車場へ入ってくる。さっきまで T と話していた所長も、わた
したちのすぐ近くにいる。数メートルと離れていない。所長は自分の車の横で一人の社員と話をし
ていた。その所長と顔が合ってしまって、わたしは軽くお辞儀をした。所長たちのいるところから、
さらに数メートル先、駐車場の一番奥でも、数人の社員が帰り際の立ち話をしている。仕事を終えた
従業員たちが次々に公道に出てきた。薄暗くなりかけてはいたが、 T は周囲の目が気になるらしく、
小さな声で、
「ほんとに何も言えない。何か言うと、すぐにそれはああだとか、こうだとか、ということになるから、
何も言えないし、何も言わない」
T は先ほどから同じ言葉を何度も繰り返した。
「言えない。話が長くなるから、何も言わない」
わたしは手紙を差し出したまま、黙って聞いた。わたしはなぜかまだひと言も喋っていない。いつも
のわたしなら、こんなふうに黙ってなどいない。言いたいことがあれば自分のほうが先に言う。気に
なればすぐに反発する。不思議だった。自分の口が開かない。開こうとしないのだ。 何かがわたし
の口を閉じさせている。わたしは黙らされて、T の傍にいられる嬉しさに浸っていた。
「来ないでと、あれほど再三にわたり注意しているのに、またこうして来ている、何度も来ている。
こうなると迷惑だというより、もう不快、嫌気を感じるんですよ。あんなに仕事場へは来ないでと言っ
ているのに」
 
 T は、周囲の人たちを気にして、わざと嘘のことを言っている気がした。わたしは、一度も注意を
されてはいない。手紙を渡したのは去年の暮れのことで、それ以来一度も会社へ来てはいないのだ。 
 嫌気がさしてくる…この言葉にも、わたしは何も感じなかった。彼の立場は理解できたが、わたしに
は待ち伏せしてでも話さなきゃならない、来なければならない理由があるのだ。
T の声はかなり小さい。それにヘルメットをかぶっているから聞こえにくい。何を言っているのか少し
も聞き取れない。それでもわたしは聞き返そうとしなかった。口が開かないのだ。

 
  わたしの口を塞ぎ
  わたしの口を開く
  ふしぎな何か…

(つづく)


  
  ツインソウルに出会った記録の原文を発売します。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
「魂の部分では深い絆で繋がっている」
ツインソウル
私にもいてほしいなぁ〜と思います^^
魂の絆を実感できると、きっと孤独も寂しさも
そんなに感じなくなるのでしょうね〜
明美歌
2012/05/31 13:09
明美歌さま♪
コメントありがとうございます
ツインソウルは出会うと魂が響き合います。たくさん涙を流し、魂が浄化され研ぎ澄まされていくと、そのような深い絆を実感できるのではないかと思います。恋人としても人生のパートナーとしても、ツインソウルというのは、ある意味、憧れであり理想でもあります。でもツインソウルではなくても、フィーリングの合う素敵な出会いはあるんですよね。
明美歌さん、だいじょうぶ、
今とっても輝いていらっしゃるから、その輝いているなかで、素敵な出会いがあります
huko
2012/06/02 00:50
      ご質問、ご感想、     メッセージをご利用くださいませ。
小さな予言者、いかがでしたか? 2017年秋に、これまでの作品の 一番元の記録(原文)を 電子書籍で発売します。  現実の仕事場が登場し、 仕事上の二人の関係が明白になり、 ツインソウルの特徴がより鮮明に!! 
        
ツインソウルの絆 #111 小さな予言者/BIGLOBEウェブリブログ
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