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zoom RSS #028 ツインソウルの奇跡が始まる 

<<   作成日時 : 2011/05/18 14:39   >>

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     喉を突く叫び

2004年7月30日。
同僚の A と喫煙室で休憩した後、 T はデスクに戻ると
残りの仕事を片付けた。時計を気にしながら手早く帰り支度を済ませ、
両手一杯に荷物を抱えて、彼は再度喫煙室へ立ち寄った。
わたしは窓の外を気にしていた。あと数分で彼とお別れだ。
木々の葉が夏の風に揺れている。
その木々の向こうに、喫煙室から出てくる T の姿が見えた。
ヘルメットと荷物を抱えて駐車場へ向かっている。
今度こそ、本当に会えなくなってしまう! わたしは駆け出した。

楡の木の葉が夏の風に揺れ、
その揺れる葉の間から、青い夏空と強い日差しが零れ出て、
ああ、本当に1ヶ月も会えなくなってしまうんだ… 

ドアを開け、階段を数段駆け降りて、木々の下を走り抜けた。
わたしの姿に気がつき T が軽く頭を下げた。
しかし足を止めない。わたしはさらに追いかけた。
どのくらい、まだ数十メートル離れていただろうか。
駆け寄りながら、声を発した。    

「 T さん、9月になったら、またよろしくお願いしますね!」
思いっきり声を投げかけた。
彼は振り向いたが、立ち止まらない。
わたしは夢中で叫んでいた。
「 T さん、覚えていてくださいねー!」
この声で、彼が立ち止まった。
彼は正面玄関に差し掛かっていた。
振り向いて、わたしをじっと見た。
わたしはさらに駆け寄ったが、それでもまだ距離があった。
「あなたは、だれ? なんて云わないでくださいね!」
考えもしなかった言葉が喉を突いて飛び出た。
胸が詰まりそうだ。
わたしの目の前には
想像もつかないほどの長い時間が、
彼に会えない1ヶ月が、迫っているのだ。
T は無言でわたしを見ていた。

彼の場所までまだ距離があったが、
わたしはそれ以上は近づけなかった。
わたしの遥か向こうで、 T は立ち止まっている。
夏の陽射しが眩しい所為か
柔らかい眼差しでわたしを見つめた。
しばらくして彼は静かにゆっくり前へ向き直り
もう、それからは振り返ることはなく
玄関の脇を左に曲がり、駐車場へ消えていった。
T の姿が見えなくなって、
この後、本当に長い、ほんとうの夏休みが始まった。

1週間が1年の長さに思える。
8月…ただ、日々が過ぎ行くのを耐えるだけ。

T は今、どんな日々を送っているのだろう。
静まり返った夏…ほんとうになんて長いのだろう。



                  
画像


                  楡の木

                 


☆この続きは 後記事へ
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